このたび、東京都世田谷区は、災害時に自宅が無事と判断した区民に自宅で「在宅避難」を行う啓発冊子を、サレジアン国際学園世田谷中学高等学校と連携して作成し、小田准教授が監修者として協力しました。
「災害時 お家(うち)生活のヒントーどうしたらいいの?在宅避難」と題する冊子は、約50万部印刷され、2024年3月、区内全戸に配布されました。
世田谷区は、約92万の人口を擁する一方、区内の指定避難所は95カ所しかありません。住宅の耐震化率は9割を超えており、感染症やプライバシーの問題がある避難所の逼迫を軽減するためにも、在宅避難について住民が平時から考え、備えておく必要があります。
家具の固定や備蓄品の確保などの基本をはじめ、区等が提供する防災マップやハザードマップなどの防災地理情報を活用した事前の備えの重要性や留意点も解説しています。
2024年度には、区民ひとりあたり3,000円相当のポイントを付与し、在宅避難に必要な防災用品を調達出来る事業も行われるとのことです。