日本教育経営学会第66回大会を駒場で開催

2026年6月12日(金)から14日(日)まで、日本教育経営学会第66回大会が東京大学駒場キャンパスを主会場として開催され、小田隆史准教授が大会準備委員長を務めました。大会には全国から約350名の研究者や教育関係者が参加しました。

大会では、教育経営や学校経営、教育リーダーシップなどをめぐる54件の自由研究発表が行われたほか、今回初めてポスター発表を導入し、8件の研究成果が発表されました。発表者と参加者が直接意見を交わす場も設けられ、3日間にわたり活発な研究交流が行われました。

2026年は、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故から15年にあたります。そこで大会では、公開シンポジウム「社会転換期の教育リーダーシップ―理論と実践、そしてアカウンタビリティ―」を開催しました。本学会と長年にわたり交流を続けてきた英国BELMAS(British Educational Leadership, Management and Administration Society)からTony Bush氏、Deborah Outhwaite氏を迎えるとともに、日本からは、東日本大震災発生当時に宮城県南三陸町立戸倉小学校の校長を務めていた麻生川敦氏(元多賀城市教育長)、福島第一原子力発電所事故の影響を受けた福島県浜通りで、校長として教育の復興に尽力している南郷市兵氏らが登壇しました。

シンポジウムでは、震災という未曾有の危機に学校や地域がどのように向き合ったのか、その経験を振り返るとともに、社会の分断や多重危機など、教育を取り巻く環境が大きく変化するなかで求められる教育リーダーシップについて議論しました。制度的・構造的な障壁を乗り越えるための関わりや、異なる意見を交わしながら組織の判断を問い直すことの重要性などについて、英国と日本の研究と実践を往還しながら考える機会となりました。

このほか、若手研究者のための研究フォーラム、将来構想ワーキンググループによるラウンドテーブル、研究推進委員会による課題研究、実践推進委員会による実践研究フォーラム、国際交流委員会による企画など、多彩なプログラムが実施されました。

また、全国から訪れた参加者に駒場キャンパスの歴史や特徴にも触れてもらおうと、小田研究室の芝田和樹さんが地理学生ならではのキャンパス案内を作成しました。大会資料として参加者に提供され、歴史ある建築物やキャンパスの成り立ちなどを紹介する内容は、参加者からも好評を得ました。ほかのゼミ生も大会のスタッフとして運営や通訳で活躍しました。

ご参加、ご協力いただいた全ての皆様に感謝申し上げます。